「ゴジラ-1.0」視聴記念感想等※ネタバレ含む

こんにちは。

2023年も残り1月になりました。

急な寒さに厳しい日々が続きますが、体調に気をつけて今年の締めを迎えられますように頑張りましょう。

そんな12月の頭、ようやく「ゴジラ-1.0」を観に行くことが出来ました。

行くのは決めていたんですが少々予定がつかず、約1ヶ月遅れでの視聴になりました。

今回は視聴した感想をダラっと書いていきますが、注意点を2つ。

1ヶ月経ってるのでネタバレ込みです。

わりと重度のネタバレが含まれます。

あと私個人の感想です。

他者に何かを強いる意図はありませんのでご承知おきください。

あ、もう1つ。思ったより記事が長くなりました。

オタク特有の早口ということで許して。

まず結論からいうと、本作はあまり好みではありませんでした。

とゆうのも私の中でのゴジラは「平成版」が主体だからです。

平成版ゴジラの大きな特徴は「怪獣プロレス」。

私の中でのゴジラは恐ろしくとも、強くて格好いいのが前提なんです。

その点ではシン・ゴジラや、アニメゴジラ、GODZERAはこの前提を満たしていました。

少々超越的過ぎる気はしますがとにかく映画の主役がゴジラであることが疑いありませんでした。

一方で本作でのゴジラですが、私の感じた印象としては舞台装置でしかありませんでした。

確かに恐ろしさはありましたが、強かったか・格好良かったかと言うと少し疑問があります。

今回のゴジラは主に進化前と後の2形態があるのですが、進化前は恐竜のような爬虫類っぽい姿です。

主な攻撃手段は噛みつきや踏みつけ。

歩兵のライフル銃は嫌がる素振りはありますが効いた様子はありません。

しかし戦闘機の機銃なら効くだろうなどと言われています。

実際には撃たれることはなかったので効果は不明ですが、まぁこのときは一応ただの生物っぽいので撃たれたら死んでたかも?

進化後はいつもの米軍の核実験に巻き込まれて超進化。

超巨大生物へと変化します。

特筆すべきは必殺の熱線と脅威の再生力。

熱線の迫力は凄まじく、まるで核兵器のような描写に見えました。

まさに文字通りという奴ですね。

そして再生力に関しては割りと新しい描写ですね。

大概のゴジラも概ね脅威のしぶとさをもっていますが、今作では傷ついた瞬間から再生が始まってる様子が描かれています。

口の中で機雷が爆発しても即再生。

重巡洋艦からの砲撃や戦車からの砲撃も対して効果無し。

戦後間もなくの日本なので仕方ないのですがロクな対抗策がありません。

劇中ではどうしたかというと相模湾に沈めました。

正確には超深度まで一気に沈めて気圧差で潰す→その後一気に引き上げて更に気圧差で潰す。

名付けて「海神作戦」。

米軍他どころか正規軍隊の協力もない退役軍人達のみでこの作戦を立案し、実行したのは実に驚異的。

実際にこれがどのくらいの威力なのかは分かりませんがまぁ砲撃とかよりは強そう。

海に沈めるのは初代リスペクトですかね。

そもそも本作そのものが初代寄りなんでしょうかね。

初代観たことないんですが。

で、結果として第1段階の海底叩き込みは成功しますがゴジラは死なず。

第2段階の引き上げは途中で抵抗され失敗します。

風船をつけて引き上げるはずが途中で破られてしまいました。

仕方ないから駆逐艦2隻で引き上げよう→失敗。

漁船約10隻が助力にきたぞ!これで勝つる→成功。

・・・?

ここは正直かなりノリ重視ですよね。

いや当初作戦のとおりならいいんですよ。

海底1500mから一気に引き上げたらまぁかなりのダメージが見込めるでしょうよ。

でも途中で止まってさぁ。

ギリギリ釣り上げた場合ってそんなに深刻なダメージになるのかなぁ?

案の定ゴジラは生きてましたがなんか思ったより瀕死。

最後は戦闘機に爆弾を口に突っ込まれて爆破→死亡。

まぁ展開上仕方ないんですが、それで死ぬんだぁって思っちゃいました。

それに今回のゴジラは行動に違和感が伴います。

不自然なまでに人類に、日本に敵対的なんですよ。

進化前個体は登場時、大戸島の守備隊を襲います。

その時、喰らいつくシーンがあるのですがそのまま食べてしまうのではなく、わざわざ投げ飛ばします。

まぁ残虐シーンを避けた、と言ってしまえばそれまでではあるのですが。

その襲撃明けに生き残りの人物が死体を回収しているシーンがありますが、特に遺体に損壊があるようには視えませんでした。

つまり別に食事を理由に襲いかかった訳ではないのです。

その割にはこの襲撃での生き残りは僅かに2人。

それ以外は全滅していることから人間に対する執拗な殺意を感じます。

進化後個体にしても日本に来る理由は特にないはずです。

行き掛けに調査船や軍艦を沈め、銀座に襲来。

熱戦で都市を吹き飛ばして海に帰っていきます。

・・・なんだその嫌がらせ。

核実験に巻き込まれた怒りとかならもう少し暴れてもいいと思うんですよ。

それが1都市を焼き払って満足して帰りましたって…。

なんてスケールの小さい。

ゴジラ撃破後も不思議です。

何故か作戦に参加した全員がゴジラに対して敬礼を捧げます。

恐らくゴジラ=戦争時の怨念や想いと見た上で、その決別的な感じなんだと思いますが劇中にそれを思わせるものはないです。

原爆に敬礼を捧げる日本人、といえば私が感じた違和感も通じるかなっと。

この違和感はゴジラを物語の展開上都合のいい存在、舞台装置だとすればすっぽり収まります。

ぶっちゃけゴジラでなくてもいいのです。

主人公達にストレスを掛ける何かであれば。

その死でトラウマを打ち消せる何かであれば。

つまるところこの映画の主役は人間たちのドラマであり、ゴジラではないのです。

 

長々と私がこの映画が好みではないと語ってしまいました。

それでこの映画が面白くなかったかと言われるとそうではありません。

主体であるところの人間ドラマはわかりやすく、受取りやすいものでした。

こうなるだろうなぁ、こうなってほしいなぁという展開が続くんですよね。

些かご都合主義的な感じですがそれ故にそこにストレスを感じることはありません。

特攻隊の脱走兵である主人公がそのトラウマと向き合っていく過程が分かりやすく描かれています。

故に映画視聴後はかなりスッキリした感覚がありましたね。

 

はい。

本作は私個人としては微妙におススメしづらいものでした。

かつ丼を食べに行ったら、生姜焼きを出された気分。

だから生姜焼きが好きな人ならいいんじゃないかと思います。

今月は「SPY×Familiy」の劇場版も公開予定。

タイミングがあえばこれも観に行きたいですね。

それでは。